特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
肝胆膵外科 20 腹腔鏡下胆道拡張症手術における再建法 肝管空腸吻合の立場から
渡辺 稔彦
1
1東海大学医学部小児外科
キーワード:
先天性胆道拡張症
,
内視鏡外科手術
,
肝管空腸吻合
Keyword:
先天性胆道拡張症
,
内視鏡外科手術
,
肝管空腸吻合
pp.694-702
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001661
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先天性胆道拡張症に対する腹腔鏡手術は,1995年のFarelloら1)による報告から,わが国でもその有用性が報告されている。2016年(平成28年度)の診療報酬改定において腹腔鏡下胆道拡張症手術が保険収載され,国内でも徐々に普及しつつある。従来,先天性胆道拡張症に対する開腹手術は,Roux-en-Y肝管空腸吻合による分流手術が標準的な術式として広く行われてきたが,腹腔鏡手術の普及により,海外では手技的な理由から,肝管十二指腸吻合を選択する施設が出てきた2)。
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