特集 肝胆膵外科における低侵襲手術と臓器温存手術
良~低悪性度腫瘍に対する膵中央切除術(CP)
松下 晃
1
,
中村 慶春
1
,
神田 知洋
1
,
清水 哲也
1
,
吉岡 正人
1
,
吉田 寛
1
1日本医科大学消化器外科
キーワード:
低悪性度腫瘍
,
膵中央切除術
,
膵胃吻合
Keyword:
低悪性度腫瘍
,
膵中央切除術
,
膵胃吻合
pp.57-63
発行日 2020年1月15日
Published Date 2020/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001509
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安全な手術手技と周術期管理の確立により,多くの膵切除術が行われるようになった。近年,長期生存例も増加し,術後膵機能不全,とくに膵外分泌機能不全による消化吸収障害と膵内分泌機能不全による糖尿病が重要な課題となっている。膵機能温存術式の1つとして膵中央切除術(central pancreatectomy;CP)があげられる。CPは,腫瘍径の小さな低悪性度腫瘍に適応され,膵実質の剥離操作の範囲も少ないため,通常の脾動静脈温存の膵体尾部切除術(distal pancreatectomy;DP)よりも切除においては簡便であるが,膵尾部側断端と消化管を確実に吻合するテクニックが求められる。
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