特集 大腸外科における低侵襲手術の最前線
大腸癌に対するneedlescopic surgery
坂本 一博
1
,
盧 尚志
1
,
水越 幸輔
1
,
杉本 起一
1
,
高橋 玄
1
,
小島 豊
1
1順天堂大学下部消化管外科
キーワード:
needlescopic surgery(NS)
,
reduced port surgery(RPS)
,
natural orifice specimen extraction(NOSE)
Keyword:
needlescopic surgery(NS)
,
reduced port surgery(RPS)
,
natural orifice specimen extraction(NOSE)
pp.1779-1787
発行日 2019年12月15日
Published Date 2019/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001475
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大腸癌に対する腹腔鏡手術は,1991年にJacobsら1)が世界で初めて報告した。わが国では1992年に最初の大腸癌手術が行われ2),急速に普及してきた。その後,技術の向上とデバイスの開発とともに進化し,標準的な多孔式腹腔鏡手術からより傷を小さくするRPS(reduced port surgery)が報告されるようになった。RPSには,SILS(single-incision laparoscopic surgery)やTANKOと呼ばれるポート孔を1つにした腹腔鏡手術3,4),細径鉗子を用いるNS(needlescopic surgery)5)が含まれ,さらなる低侵襲性と整容性の向上を目指している。
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