手術手技
直腸手術における端側器械吻合によるSingle Stapling Techniqueの方法と成績
吉福 清二郎
1
,
笹原 孝太郎
1
,
幸本 達矢
1
,
亀山 亨
1
,
西田 保則
1
,
田内 克典
1
1慈泉会 相澤病院外科センター
キーワード:
直腸前方切除術
,
端側吻合
,
Single Stapling Technique
Keyword:
直腸前方切除術
,
端側吻合
,
Single Stapling Technique
pp.923-927
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001223
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直腸癌手術における重要な合併症である縫合不全は,患者の精神的・肉体的苦痛や入院期間の延長をきたすだけでなく,長期的には,術後排便機能の低下や1),患者の生命予後に影響をおよぼす2)ことが知られている。直腸前方切除術における縫合不全率は一般的に10%程度とされており,大腸疾患外科療法研究会のアンケート調査では中央値8.0%,平均8.7%との結果であった3)。その危険因子は,患者因子,手術因子に大別されており,男性,腫瘍の位置・大きさ,喫煙などが患者因子に挙げられる。手術因子としては,不完全な吻合,吻合部の緊張,血流障害などが挙げられている4)。
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