特集 腹部外傷の救急手術手技2019
腹部大血管損傷の手術
持田 勇希
1
,
山口 芳裕
1
1杏林大学医学部救急医学
キーワード:
大動脈救急
,
腹部大動脈
,
血管修復
Keyword:
大動脈救急
,
腹部大動脈
,
血管修復
pp.173-181
発行日 2019年2月15日
Published Date 2019/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001048
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腹部大血管損傷はそのほとんどが「時間」ではなく「分」,時として「秒」で病態が進行する。重度の損傷がある場合は病院に辿り着く前に絶命し,そのためこのような外傷に遭遇する機会も少ない。しかし,対峙した際には一刻も早い出血の制御が要求され,悠長に心臓血管外科医をコンサルトしている場合ではない。援軍を要請すると同時にその手は患者の出血点へ向かうべきである。腹部大動脈の損傷に関しては,近年台頭してきたステントグラフト内挿術が止血と修復の両方を兼ね備えていてたいへん有用であるが,実施医資格や施設基準などを満たしていなければならない。
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