特集 下肢静脈瘤の手術
下肢静脈瘤の病態生理と治療法の選択
細井 温
1
1杏林大学心臓血管外科
キーワード:
下肢静脈瘤
,
病態生理
,
血行動態
Keyword:
下肢静脈瘤
,
病態生理
,
血行動態
pp.689-695
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000672
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下肢静脈瘤は,下肢の表在静脈が拡張・蛇行した状態と定義され,日常診療で最もよく遭遇する血管疾患のひとつである。従来,わが国では,下肢静脈瘤に対する治療法として,圧迫療法による保存的治療法かストリッピング手術による外科的治療法のいずれかが行われてきた。しかし最近,これらに加えてより低侵襲な治療法として硬化療法や血管内焼灼術も施行されるようになり,治療の選択肢も多彩となってきている。静脈瘤の治療にあたる際には,その病態を十分に理解・把握していることがきわめて重要であり,そのうえで個々の患者の病態に応じて適切な治療法を選択することが肝要と考えられる。
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