Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1994
IV 治療のトピックス
硬化療法による下肢静脈瘤の治療
Sclerotherapy treatment of varicose veins
磯ノ上 正明
1
,
小塚 雄民
1
,
浅田 裕司
2
Masaaki ISONOKAMI
1
,
Takehito KOZUKA
1
,
Yuhji ASADA
2
1国立大阪病院皮膚科
2大阪大学医学部皮膚科学教室形成外科診療班
1Department of Dermatology, Osaka National Hospital
2Department of Dermatology, Osaka University School of Medicine
キーワード:
下肢静脈瘤
,
硬化療法
,
高位結紮術
Keyword:
下肢静脈瘤
,
硬化療法
,
高位結紮術
pp.149-154
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901211
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Saphenous type 6例,segmental type 1例,reticular type 1例の一次性静脈瘤に対して硬化療法を施行した.全例で静脈瘤の良好な消失と自覚症状の改善が得られた.施行上の合併症として注入時の疼痛,有痛性の血栓,小皮膚壊死,水疱が頻度の多いものであった.治療方針の決定には超音波断層およびドップラー検査が有用で,大伏在静脈起始部において逆流が認められる例では同部位の高位結紮術を加える必要がある.また施行にあたっては患者に合併症,後療法の必要性を十分説明すべきであるが,適応を選べば本法は皮膚科医が外来で施行可能な安全で有効な治療手段である.
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