憧鉄雑感
第162回 シン乾癬―そうだ,札幌いこう。
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団 廣仁会 札幌皮膚科クリニック
pp.1347-1347
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005397
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本号が世に出る本月,第40回日本乾癬学会が札幌で開催された筈である。毎月連載の宿命で当然原稿は事前に書かねばならず,編集部からの矢の如き催促もあってリアルタイムな話題はほぼ不可能である。ただ数多行われる皮膚科関連学会において,何故だしぬけに第40回日本乾癬学会がテーマに挙がるのか訝しがる読者も多かろう。何を隠そう柄にもなく筆者が会長を仰せつかっているのである。本来学術集会会長たるやその道のエキスパートであり全国的に名の知れた皮膚科学者が相応しいものである。仮に筆者をこの定義に当てはめた場合 “日本皮膚交通学会” なんぞが相応しいであろう。乾癬にはアカデミックな学者がゴマンとおり,大学教授が最も相応しいと思われ,事実乾癬学会会長を教授以外が務めるのは筆者が2人目である。尤も,1人目は創立間もない “日本乾癬研究会” であり学会化してからは初となる。名誉極まりない立場であるが,筆者がプログラムなんぞを決めると “急ブレーキ時における転倒がおよぼすケブネル現象” や “自己注射製剤の機内持込みの統計的考察” など訳の分からぬ演題だらけになるため,実行委員は北海道で乾癬の著名な診療所勤務の先生方にお願いした。
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