Japanese
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特集 日常診療に潜むリンパ腫・リンパ増殖性疾患―リンパ腫との鑑別が問題になる関連疾患―
(症例報告)
再発した原発性皮膚濾胞中心リンパ腫の1例
Recurrent primary cutaneous follicle center lymphoma
高田 満喜
1
,
鈴木 重行
1
,
角田 三郎
2
,
鈴木 エリ奈
3
Maki TAKADA
1
,
Shigeyuki SUZUKI
1
,
Saburo TSUNODA
2
,
Erina SUZUKI
3
1福島県立医科大学会津医療センター,皮膚科(主任:鈴木重行准教授)
2同,血液内科
3同,病理診断科
キーワード:
原発性皮膚濾胞中心リンパ腫
,
primary cutaneous follicle center lymphoma
,
皮膚B細胞リンパ腫
,
再発
Keyword:
原発性皮膚濾胞中心リンパ腫
,
primary cutaneous follicle center lymphoma
,
皮膚B細胞リンパ腫
,
再発
pp.1827-1830
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004250
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42歳,女性。10年前より右頰部に皮疹が出現し,2年前より増大傾向があり当科を初診した。右頰部に2.0×1.3cm大の弾性軟な紅色結節がみられ,皮膚生検で原発性皮膚濾胞中心リンパ腫と診断した。放射線治療が行われ,治療後は右頰部の病変からは再発なく経過していた。経過観察中に右前額部に浸潤性紅斑がみられるようになり,増大傾向にあるため皮膚生検を行ったところ原発性皮膚濾胞中心リンパ腫と診断され,再発と考えた。放射線治療が行われ,現在も経過観察中である。原発性皮膚濾胞中心リンパ腫は予後良好な疾患であるが,再発が29~47%にみられるため,治療後も経過観察が重要である。
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