Japanese
English
症例
高齢に至るまで経過を観察したF群色素性乾皮症の1例
Xeroderma pigmentosum complementation group F followed up until her old age
稲沖 真
1
,
西島 千博
1
Makoto INAOKI
1
,
Chihiro NISHIJIMA
1
1金沢医療センター,皮膚科(主任:稲沖 真部長)
キーワード:
F群色素性乾皮症
,
基底細胞癌
,
有棘細胞癌
,
日光角化症
,
Bowen病
Keyword:
F群色素性乾皮症
,
基底細胞癌
,
有棘細胞癌
,
日光角化症
,
Bowen病
pp.489-492
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003859
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66歳,女性。4~5歳頃から露光部に小色素斑が多発した。42歳時に前医でF群色素性乾皮症と診断され,右頰部の基底細胞癌の切除術を受けた。その後,当科受診時までに明らかな皮膚癌は生じなかった。64歳時に関節リウマチを発症し,甲状腺乳頭癌の手術を受けた。66歳時~76歳時までに当科で14個の基底細胞癌,1個の有棘細胞癌,3個の日光角化症および1個のBowen病を切除した。F群色素性乾皮症患者の皮膚癌の平均初発年齢は40歳台であり,その後高齢に至るまで皮膚癌が発生し続けることがあるので,長期間の症状観察と腫瘍切除を行う必要がある。
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