特集 予防医療―包括的な提供を目指して
薬剤などによる予防と予防接種
ヒトパピローマウイルスに対する予防接種
佐々木 秀悟
1
1埼玉医科大学病院総合診療内科
キーワード:
ヒトパピローマウイルス
,
ワクチン
,
子宮頸がん
Keyword:
ヒトパピローマウイルス
,
ワクチン
,
子宮頸がん
pp.1099-1102
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_1099
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Summary
▪ヒトパピローマウイルス(HPV)は子宮頸がんをはじめ,咽頭がん,外陰がん,腟がん,肛門がんなどの悪性腫瘍および乳頭腫,尖圭コンジローマなどの良性疾患の原因となる病原体である.
▪ヒトパピローマウイルスワクチン(HPVワクチン)はHPV感染を予防することが可能なワクチンであり,130ヵ国以上で承認されている.
▪本邦では2013年から定期接種化されているが,同年6月に「積極的な接種勧奨の差し控え」が厚生労働省より発表され,接種率がきわめて低い状況が続いている.
▪本稿ではHPVの概要,HPVワクチンのエビデンスや日本の現状について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020