Japanese
English
症例
左頰部に再発したEndocrine Mucin-producing Sweat Gland Carcinomaの1例
Endocrine mucin-producing sweat gland carcinoma in the left cheek
稲田 有亮
1
,
上出 康二
2
,
山本 有紀
1
,
神人 正寿
1
Yusuke INADA
1
,
Kouji UEDE
2
,
Yuki YAMAMOTO
1
,
Masatoshi JINNIN
1
1和歌山県立医科大学,皮膚科(主任:神人正寿教授)
2上出皮膚科クリニック,和歌山市
キーワード:
endocrine mucin-producing sweat gland carcinoma
Keyword:
endocrine mucin-producing sweat gland carcinoma
pp.247-250
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003106
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71歳,男性。初診の8年前に左頰部に紅色結節性病変を認めた。近医で切除生検を行いporoid hidradenomaの診断であり経過観察をしていた。4年後に局所に再発したため再度切除生検術を受け,病理組織学的検査でendocrine mucin-producing sweat gland carcinomaと診断された。切除断端が陰性であったため経過観察されたが,同部位に再々発し切除目的に当科を受診した。初診時,左頰部に20mm大で弾性硬の紅色結節を認めた。腫瘍を切除後,病理結果で深部,水平断端とも陰性を確認し植皮術を施行した。本症は予後良好とされているが,切除術後の切除断端が陰性であったにもかかわらず局所に再発する可能性があることから,術後に注意深く経過観察する必要がある。
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