Angiomyofibroblastoma of the Vulvaの1例

Angiomyofibroblastoma of the vulva

49歳，女性。初診3年前より右大陰唇に皮下腫瘤を自覚し，徐々に増大したため当科を受診した。超音波検査では36×25×19mm大，境界明瞭で血流信号を有した。組織学的には腫瘍内は細胞成分が密な部位と疎な部位が混在し，紡錘形〜類円形で好酸性の細胞質を有する細胞がみられ，間質は膠原線維の増生と小血管を多数認めた。免疫組織化学染色ではdesmin，estrogen receptor，progesterone receptor，CD34が陽性，α-SMAは陰性であった。Angiomyofibroblastoma of the vulvaと診断され，その後の経過で再発を認めていない。Angiomyofibroblastomaは，まれな疾患であり確立した診断基準はないが，臨床像，組織像から総合的に診断することが重要である。