Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
有茎性のSclerotic Fibromaの1例
Pedunculated sclerotic fibroma
藤森 一希
1
,
峯村 徳哉
1
,
梅林 芳弘
1
Kazuki FUJIMORI
1
,
Tokuya MINEMURA
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
sclerotic fibroma
,
硬化性線維腫
,
皮膚線維腫
,
有茎性
,
Cowden病
Keyword:
sclerotic fibroma
,
硬化性線維腫
,
皮膚線維腫
,
有茎性
,
Cowden病
pp.322-325
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003139
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38歳,女性。右大腿後面に存在する有茎性の硬い結節を切除した。病理組織学的に,好酸性に染まる硝子化した膠原線維が錯綜して配列し,花むしろ状を呈していた。硬化性線維腫の多くは半球状,ドーム状を呈し,有茎性の結節は比較的まれである。硬化性線維腫の発生機序に関しては,独立疾患という見解と,既存の疾患の変性像とする考え方に分かれる。自験例は,被覆表皮が軽度の過形成と基底層の色素沈着を呈していた点,免疫組織化学的にCD10とFXIIIaが陽性,CD34が陰性であった点など,皮膚線維腫でみられる特徴を有していることから,その本態として陳旧化した皮膚線維腫である可能性を考えた。
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