Japanese
English
症例
全身に点状出血斑を認めた先天性サイトメガロウイルス感染症の1例
Congenital Cytomegalovirus Infection with Petechiae Scattered Over the Whole Body
吉田 紗彩
1
,
田畑 伸子
1
,
千葉 洋夫
2
Saaya YOSHIDA
1
,
Nobuko TABATA
1
,
Hiroo CHIBA
2
1仙台赤十字病院,皮膚科(主任:田畑伸子部長)
2仙台赤十字病院NICU
キーワード:
先天性サイトメガロウイルス感染症
,
血小板減少
,
点状出血斑
Keyword:
先天性サイトメガロウイルス感染症
,
血小板減少
,
点状出血斑
pp.1736-1740
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002260
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日齢2,女児。在胎40週4日,自然分娩。出生体重3046g,Apger score 1分値8点,5分値9点で,全身状態は良好であったが,全身の点状出血斑と血小板減少を認めた。尿によるサイトメガロウイルス-DNA検査が陽性で,先天性サイトメガロウイルス感染症と診断された。病理組織学的検査で,血管周囲性の軽度の細胞浸潤と赤血球漏出像がみられた。血小板減少は自然に改善したが,先天性サイトメガロウイルス感染症の治療として,6週間の抗サイトメガロウイルス薬による治療を行った。妊婦の抗体保有率は減少しており,先天性サイトメガロウイルス感染の増加が危惧されている。新生児の紫斑をみた場合,先天性サイトメガロウイルス感染症を念頭に置くことが重要である。
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