Japanese
English
症例
高齢者の顔面に生じたAtypical Fibroxanthomaの1例
Atypical Fibroxanthoma on the Face of an Aged Man
石黒 裕梨
1
,
武市 拓也
1,2
,
宮 一朗
2
,
秋山 真志
1
Yuri ISHIGURO
1
,
Takuya TAKEICH
1,2
,
Ichiro MIYA
2
,
Masashi AKIYAMA
1
1名古屋大学医学部,皮膚科(主任:秋山真志教授)
2渥美病院,皮膚科
キーワード:
高齢者
,
顔面
,
atypical fibroxanthoma
Keyword:
高齢者
,
顔面
,
atypical fibroxanthoma
pp.483-486
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001897
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
80歳,男性。半年前から右頰部に腫瘤を自覚していた。皮膚生検では,真皮浅層から深層にかけて境界不明瞭な紡錘形細胞が増生しており,免疫染色ではCD10,CD99陽性,HMB-45,S-100,Melan-A,サイトケラチン,CD34陰性であった。以上の所見よりatypical fibroxanthomaと診断した。腫瘍辺縁から5mm離して全摘し,術後1年半現在,再発は認めていない。Atypical fibroxanthomaではCOL11A1,ERBB4,CSMD3,FAT1を含むいくつかの遺伝子に既報告の変異と,KANK1やCDKN2Aなどの腫瘍抑制遺伝子を含むchr9pと4chr13qの欠失がみられたとの報告がある。われわれも同様の方法でRNA sequencing解析を行ったが,自験例においてはこれらの変異は同定されなかった。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.