Japanese
English
症例
エチオピア人兄妹に生じたTrichophyton violaceum感染による頭部白癬の2例
Tinea Capitis due to Tricophyton violaceum Occurring in Ethiopian Siblings
高橋 英俊
1
,
佐藤 克彦
1
,
高木 章好
1
,
本間 大
2
,
高橋 一朗
3
Hidetoshi TAKAHASHI
1
,
Katsuhiko SATO
1
,
Akiyoshi TAKAGI
1
,
Masaru HONMA
2
,
Ichiro TAKAHASHI
3
1高木皮膚科診療所,帯広市
2旭川医科大学,皮膚科
3北見赤十字病院,皮膚科
キーワード:
頭部白癬
,
Trichophyton violaceum
,
エチオピア人
Keyword:
頭部白癬
,
Trichophyton violaceum
,
エチオピア人
pp.109-112
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001771
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例1:3歳,女児,エチオピア人。頭部の瘙痒を伴う皮疹を主訴に来院した。鱗屑のKOH直接鏡検で多数の真菌要素が観察され,真菌培養でTrichophyton violaceumが検出された。症例2:7歳,男児。症例1の兄,エチオピア人。女児の受診1年後に頭部の瘙痒を伴う皮疹を主訴に来院した。鱗屑のKOH直接鏡検で真菌要素確認,真菌培養でTrichophyton violaceumが検出された。両者とも頭部白癬と診断,抗真菌剤約2カ月の内服で治癒した。グローバル化に伴い輸入感染症として本邦において蔓延する可能性があり,注意する必要があると考える。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.