特集 変わりつつあるアトピー性皮膚炎の常識―最新の知識と治療の極意
第Ⅰ章 最新の知識
6 従来の治療法の新しい考え方
-【COLUMN】自家調合について
大谷 道輝
1
Michiteru OHTANI
1
1杏雲堂病院,薬剤科
キーワード:
自家調合
,
基剤
,
溶解性
Keyword:
自家調合
,
基剤
,
溶解性
pp.870-871
発行日 2019年5月31日
Published Date 2019/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001398
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アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis,以下AD)の外用療法では,アドヒアランスや治療効果および病変などに応じて,皮膚外用薬を混合・希釈するなどの「自家調合」が広く行われている。皮膚外用薬は,基剤中に溶けている主薬が皮膚を透過し効果を発現する。クリームは軟膏に比べて,主薬の溶解性が優れることに加え,基剤が乳化していることから,数倍~数百倍透過が優れている。リドメックスコーワクリームは軟膏に比べ,8倍透過が優れることが示されている1)2)。
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