Japanese
English
症例
カメムシによる皮膚障害の7例
Seven Cases with Cutaneous Lesions Caused by Stink Bugs
前田 学
1
Manabu MAEDA
1
1八幡病院,皮膚科,部長
キーワード:
カメムシ
,
黄色色素沈着
,
びらん
,
ダーモスコピー
Keyword:
カメムシ
,
黄色色素沈着
,
びらん
,
ダーモスコピー
pp.683-687
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001360
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カメムシによる皮膚障害例を7例(男4例,女3例,計8カ所)経験した。6歳以下が5例,残りの2例は50~60歳代で,乳幼児の足底に出現する色素沈着が5例と多く,出現当日~5日目で初診し,受診時期は1月1例,4月3例,11月3例であった。ダーモスコピー像では圧力の加わる足底では黄色~黄褐色調の皮丘平行パターン(parallel ridge pattern)が特徴的である。体幹や上肢では不定型ないし網状(まだら状)であったが,表面的に軽く接触するためと考えられた。自覚症状のない黄色~黄橙~褐色色素沈着には本症を疑う必要性がある。
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