Japanese
English
症例
光線療法が有効であったNeurotic Excoriationの1例
The Efficacy of Narrow-band UVB Phototherapy in Neurotic Excoriation
山中 美佳
1
,
加藤 敦子
1
Mika YAMANAKA
1
,
Atsuko KATO
1
1大阪回生病院,皮膚科(主任:加藤敦子部長)
キーワード:
neurotic excoriation
,
自傷性皮膚炎
,
光線療法
,
心身症
Keyword:
neurotic excoriation
,
自傷性皮膚炎
,
光線療法
,
心身症
pp.1895-1898
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001083
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45歳,女性。5年前より上肢・体幹に強い痒みが出現し,掻破行為を繰り返すようになった。2年前に近医を受診するも,治療を自己中断した。近医再診時に,顔面にも皮疹が拡大し,精査加療目的に当科を紹介受診した。両上肢,背部,下腿を中心に多数のびらん・潰瘍・色素沈着が手の届く範囲に多発しており,顔面にも掻破痕に沿った色素沈着があった。家庭でのストレスという精神的背景と強迫的な掻破行為があり,患者自身にもその自覚があることよりneurotic excoriationと診断した。外用・内服加療に抵抗性であったが,光線療法にて皮疹は改善傾向となった。光線による皮膚の炎症抑制に加え,定期的な照射への精神的依存が掻破の衝動を抑制する可能性があると考えられた。
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