Japanese
English
症例
臀部でのパッチテストが陽性となった痔疾患治療薬による肛囲のアレルギー性接触皮膚炎の1例
Allergic Contact Dermatitis on Perianal Region Caused by a Therapeutic Agent for Hemorrhoidal Diseases―Positive Patch Test Results on Gluteal Skin―
飯島 茂子
1
,
小城 一見
1
,
髙山 典子
1
,
角田 孝彦
2
Shigeruko IIJIMA
1
,
Kazumi KOJO
1
,
Noriko TAKAYAMA
1
,
Takahiko TSUNODA
2
1はなみずきクリニック
2山形市立病院済生館,皮膚科
キーワード:
ヒドロコルチゾン・フラジオマイシン硫酸塩等配合軟膏
,
ジブカイン塩酸塩
,
臀部
,
パッチテスト
,
アレルギー性接触皮膚炎
Keyword:
ヒドロコルチゾン・フラジオマイシン硫酸塩等配合軟膏
,
ジブカイン塩酸塩
,
臀部
,
パッチテスト
,
アレルギー性接触皮膚炎
pp.1889-1893
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001082
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77歳,女性。74歳より外痔核があり,近医よりヒロドコルチゾン・フラジオマイシン硫酸塩等配合(プロクトセディル®,PS)軟膏を処方されていた。初診時,肛囲から臀裂部にかけて,浸潤ある紅斑・落屑を認め,15カ月前と5カ月前にも同症で通院歴があった。上背部・上腕でのパッチテストは,PS軟膏,その成分などすべて陰性であった。PS軟膏の使用テストは陽性。臀部のパッチテストでは,PS軟膏,ジブカイン塩酸塩2%がDay 3で陽性となった。PS軟膏によるアレルギー性接触皮膚炎と診断し,原因成分はジブカイン塩酸塩と判断した。臀部のパッチテスト陽性の機序として,病変周囲皮膚の易反応性,部位による軟膏の吸収性,圧迫による影響を考えた。
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