疾患別• 知っておきたい皮膚科の検査とその評価法
48 マラセチア毛包炎・癜風・脂漏性皮膚炎
清 佳浩
1
1帝京大学医学部附属溝口病院,皮膚科
キーワード:
直接鏡検
,
絞り
,
染色液
,
胞子の形・大きさ
Keyword:
直接鏡検
,
絞り
,
染色液
,
胞子の形・大きさ
pp.1051-1055
発行日 2017年5月31日
Published Date 2017/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000332
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マラセチア毛包炎・癜風・脂漏性皮膚炎それぞれでみられる菌要素はみな形や大きさが異なる。マラセチア毛包炎では,正常の毛孔漏斗部に存在する胞子がそのまま増殖するため,球形で大型の胞子だけが認められる。癜風では,毛孔から皮表に菌糸系で増殖する。脂漏性皮膚炎では主に小型で楕円形の胞子が多数みられることが特徴となる。
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