学会印象記
第116 回日本皮膚科学会総会 「Neo-dermatology の時代を生き抜く」に参加して
田中 暁生
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究科,皮膚科学
pp.1709-1711
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000245
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久しぶりの地方開催 日本皮膚科学会総会は例年,横浜と京都で交互に開催されていたが,第116 回日本皮膚科学会総会は2017 年6 月2 日から3 日間,宮城県の仙台市にて開催された。この度の仙台での開催は,6年前の大震災から着実に復興しつつある東北地方を,少しでも後押ししたいという意味合いもあると聞いていた。メイン会場の仙台国際センターは,仙台駅から地下鉄でわずか5 分というアクセスの良い場所にありながら,そのそばには清らかな広瀬川が流れ,周囲は青葉山の緑に囲まれていた(図1)。まさに皮膚科学の学びにふさわしい,清々しい雰囲気に包まれている会場であった。会場のメインエントランスには,今学会の巨大なポスターが聳え立っており,多くの参加者が記念撮影を行っていた(図2)。会場の構成で印象的だったのは,地下鉄の国際センター駅を挟んだ反対側に巨大なテントによる特設会場が設けられていたことである(図3)。巨大なテントが3 つ並んだ会場では,ゆったりとしたスペースのなかで企業展示やポスター展示が行われ,明るい雰囲気のなか,多くの興味深い発表をゆっくりと勉強することができた。また,会場の一部では相場節也会頭(図4)が撮影された東北地方の風景の写真が展示され,中国地方とは違った東北の四季を楽しむことができた(図5)。
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