治療
金属線を用いた巻爪治療の工夫
本間 大
1
,
土井 春樹
1
,
上原 治朗
1
,
大石 泰史
1
,
山本 明美
1
1旭川医科大学,皮膚科学講座(主任:山本明美教授)
キーワード:
陥入爪
,
爪甲矯正
,
人工爪
,
レジン
,
針金
Keyword:
陥入爪
,
爪甲矯正
,
人工爪
,
レジン
,
針金
pp.1419-1421
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000163
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巻爪に対して,種々の外科的治療,器具や歯科用レジンを用いた保存的治療が考案されてきたが,専用の器具を必要とする治療法は基本的に全額患者負担で行われ,経済的な理由で治療に制限が生じうる。これを解消するため,われわれはナイロン糸と歯科用レジンを組み合わせた治療法を提案しているが,今回,その矯正持続時間の延長を目的として,市販の金属線を用いた治療法を試みた。この方法によって,より長期的な爪甲矯正の持続が得られ,通院頻度を軽減することができた。本報告で試行した金属線を用いた方法は,比較的安価で,かつ安定した治療効果が期待できることから,患者背景を勘案したうえで考慮してよい治療法と考える。
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