特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅰ 角結膜 11 結膜弛緩が原因と考えられる主訴の患者の見極め方
横井 則彦
1
1京都府立医科大学眼科学教室
キーワード:
結膜弛緩症
,
涙液層の破壊
,
瞬目摩擦の増強
,
涙液の流路の遮断
,
上輪部角結膜炎
,
3分割切除法(横井法)
Keyword:
結膜弛緩症
,
涙液層の破壊
,
瞬目摩擦の増強
,
涙液の流路の遮断
,
上輪部角結膜炎
,
3分割切除法(横井法)
pp.1128-1133
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003852
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
結膜弛緩症(conjunctivochalasis:CCh)は,結膜の弛緩というよりは結膜の支持組織の退行性変化に加えて結膜に対して機械的な作用が加わることにより,結膜が強膜から剥離した状態である。CChは眼科を受診する60歳以上の患者のほとんどで少なからずみられるといわれており,基本的に両眼性であるものの,所見や症状に左右差がある場合もある。今回はCChをクリニックで診療しつつ,どのようなときに外科治療を考慮し紹介を考えるかについて述べる。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.