機器・薬剤紹介
71.Vivity(Alcon)
太田 友香
1
1東京歯科大学水道橋病院眼科
pp.55-59
発行日 2024年1月5日
Published Date 2024/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003479
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近年,多焦点眼内レンズ(intraocular lens:IOL)の開発が進み,各症例の生活スタイルや希望によってIOLを選択できる時代になった。近方加入度数の高い2焦点,3焦点,連続焦点型IOLは手元の見えかたが良好だが,ハローやグレアといった異常光視現象やコントラスト感度の低下が問題であった1)。これらの問題を改善すべく,近方加入度は低いが,遠方から中間まで焦点が拡張されたEDOF(extended depth-of-focus)IOLが開発され,米国眼科学会でその基準が設定されている2)。日本で2017年に承認されたEDOF IOLは,良好な視力が得られているが,回折型デザインによるハローやグレアが課題であった3)。
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