特集 正常眼圧緑内障と眼圧
4 眼瞼圧と眼圧
浪口 孝治
1
1愛媛大学医学部眼科学教室
キーワード:
正常眼圧緑内障
,
眼瞼圧
,
眼圧
,
眼瞼痙攣
,
A型ボツリヌス毒素
,
コンタクトレンズ型眼圧計
Keyword:
正常眼圧緑内障
,
眼瞼圧
,
眼圧
,
眼瞼痙攣
,
A型ボツリヌス毒素
,
コンタクトレンズ型眼圧計
pp.527-531
発行日 2022年6月5日
Published Date 2022/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002655
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緑内障は本邦の中途失明の原因第1位の疾患であり,眼圧・眼血流・視神経の脆弱性などとの関連が報告されており,眼圧がその進行の主な原因とされている。眼圧には日内変動や体位に伴う変動があるということは周知されており,就寝時臥位で高値を示し,臥位から座位,立位になると数分で下降がみられるなど眼圧変動に関する報告がなされている1)。実際,日中の外来診察時には眼圧は良好だが,夜間や早朝などに眼圧上昇があり,視野障害が進行しているというような症例もまれならず経験する。近年,コンタクトレンズ(以下CL)型眼圧計(TriggerfishⓇ,SENSIMED)が開発され,終日装用して眼圧変動を記録することが可能となった。われわれもCL型眼圧計の測定結果および安全性について報告してきたが,測定結果の1例(図1)に示すように,瞬目に伴いスパイク様の眼圧上昇を示すこと,睡眠中に眼圧が上昇していることから,閉瞼により眼圧が上昇する可能性が示唆される。
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