綜説
緑内障診療におけるOCT angiographyの活用法
面髙 宗子
1
1東北大学大学院医学系研究科 神経感覚器病態学講座 眼科学分野
キーワード:
緑内障診療
,
optical coherence tomography angiography
,
網膜毛細血管測定
,
進行期緑内障
,
近視
,
乳頭周囲脈絡網膜萎縮
Keyword:
緑内障診療
,
optical coherence tomography angiography
,
網膜毛細血管測定
,
進行期緑内障
,
近視
,
乳頭周囲脈絡網膜萎縮
pp.557-562
発行日 2021年6月5日
Published Date 2021/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002158
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世界に類を見ないスピードで高齢化が進む本邦では,老化に関わる眼疾患をいかにマネージしていくのかが大変重要な課題となっている。緑内障は,失明に関わる眼疾患のなかでも有病率が40歳以上の約5%と高く,また加齢とともに有病率が増加する,本邦の中途失明原因第1位の疾患である1)。現在も緑内障による失明患者は増加しており,高齢者の自立した生活を維持するためにも,克服を目指すべき眼疾患である。緑内障の病態は網膜神経節細胞死による視野障害であるが,不可逆性であり,患者の自覚なしに障害が徐々に進行することが多い。緑内障による失明を予防するためには,早期発見および早期治療が重要となる。
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