Ⅶ.網膜硝子体
7.急性網膜壊死に伴う網膜剥離
寺尾 亮
1
,
小畑 亮
1
1東京大学医学部眼科学教室
キーワード:
急性網膜壊死
,
網膜剥離
,
桐沢型ぶどう膜炎
,
単純ヘルペスウイルス
,
水痘帯状疱疹ウイルス
,
硝子体手術
Keyword:
急性網膜壊死
,
網膜剥離
,
桐沢型ぶどう膜炎
,
単純ヘルペスウイルス
,
水痘帯状疱疹ウイルス
,
硝子体手術
pp.1254-1258
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001889
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急性網膜壊死(ARN)はHSVやVZVなどにより生じる劇症型の網膜炎疾患である。壊死した網膜や急速に進展する後部硝子体剥離などが網膜剥離を引き起こす。ARNでは網膜剥離を高率に合併すること,網膜剥離はARNの視力予後を大きく左右する因子であることから,現在は早期硝子体手術により網膜剥離を事前に予防するケースが多くなっている。特にzone 1内に病変が及んでいる症例や,広角に病変を認める症例,眼内のウイルス量が多い症例は網膜剥離合併のリスクが高いため注意が必要である。手術は硝子体手術に加えて水晶体切除,網膜光凝固,輪状締結,タンポナーデなどを併施し網膜剥離の予防または網膜復位につとめる。
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