綜説
円錐角膜に対するクロスリンキング治療
小橋 英長
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室/株式会社坪田ラボ
キーワード:
円錐角膜
,
角膜クロスリンキング
,
リボフラビン
,
UVA
,
ケラバイオ
Keyword:
円錐角膜
,
角膜クロスリンキング
,
リボフラビン
,
UVA
,
ケラバイオ
pp.473-478
発行日 2020年5月5日
Published Date 2020/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001658
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
角膜クロスリンキング(以下,CXL)は円錐角膜の進行を停止させる治療である。WollensakやSeilerら1)によってヒト円錐角膜へCXLが施されて,既に15年以上経つ。米国では2016年に,Avedro社製のリボフラビン点眼液(PhotrexaⓇ)と長波長紫外線(UVA)照射器(KXLⓇ System)がCXLで用いられる医薬品と医療機器としてFDAの承認を得ている2)。Avedro社の報告によると,CXLは既に40万件以上施行されたとされているが,本邦では残念ながら厚生労働省の承認が得られていない。CXLの普及に伴って角膜移植の原因疾患のなかでの円錐角膜の割合が半減していると報告されており3),CXLが医療費の費用対効果を改善することも証明されている。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.