特集 緑内障診療─この時どうする? ─
4 目が赤くなるから点眼をやめたいと言う:副作用対策,どうする?
徳田 直人
1
1聖マリアンナ医科大学眼科
キーワード:
抗緑内障点眼薬
,
副作用
,
充血
Keyword:
抗緑内障点眼薬
,
副作用
,
充血
pp.329-332
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001615
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緑内障診療において,「目が赤い」状態にはよく遭遇する。「目が赤い」といってもその内容,原因はさまざまである。たとえば3か月ごとの定期検査をしている緑内障患者は,四季がある本邦においては季節ごとに診察があることになり,その際には季節に伴うアレルギー性結膜炎で充血を呈している状態をみることも少なくない。また緑内障患者のなかには高齢者も多く,充血を主訴に来院しても,実際診察してみると充血ではなく結膜下出血により「目が赤い」状態を呈しているようなケースもしばしばみられる。しかし緑内障診療のなかでは,我々が処方した抗緑内障点眼薬の副作用により充血を呈していることのほうが明らかに多い。そこで本稿では緑内障診療で遭遇する「目が赤い」≒「抗緑内障点眼薬による副作用」として,原因や対応策について,具体的な例を挙げつつ解説する。
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