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特集 泌尿器科領域の漢方療法―エキスパートに聞く
―漢方療法の実際―副作用対策としての漢方療法
Herbal medicine treatment to various urological adverse events
鈴木 一実
1
,
森田 辰男
1
Kazumi Suzuki
1
,
Tatsuo Morita
1
1自治医科大学腎泌尿器外科学講座
キーワード:
薬物療法
,
副作用
,
漢方薬
Keyword:
薬物療法
,
副作用
,
漢方薬
pp.979-983
発行日 2009年11月20日
Published Date 2009/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101851
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要旨 泌尿器科医が頻繁に遭遇する薬物療法の副作用として,前立腺癌内分泌療法によるhot flush(HF),頻尿治療薬(抗コリン薬)による口腔内乾燥,BCG膀胱内注入療法後の排尿痛がある。それらに対して,ときに漢方薬が有効な場合がある。具体的には,HFに対しては桂枝茯苓丸,当帰芍薬散,加味逍遥散など,口腔内乾燥に対しては麦門冬湯,人参養栄湯,白虎加人参湯,清心蓮子飲など,BCG膀注後の排尿痛に対しては猪苓湯,猪苓湯合四物湯,五淋散,竜胆瀉肝湯などが報告されている。本稿では,それらの副作用の頻度や出現機序,さまざまな対処法も含め,漢方薬の有用性を中心に概説する。
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