綜説
斜視と視線解析
大野 明子
1
1東京都立多摩総合医療センター眼科(府中市)
キーワード:
視線解析
,
斜視
,
眼位検査
,
アイトラッキング
,
角膜反射法
,
カバーテスト
Keyword:
視線解析
,
斜視
,
眼位検査
,
アイトラッキング
,
角膜反射法
,
カバーテスト
pp.939-943
発行日 2019年9月5日
Published Date 2019/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001318
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
斜視の基本的な検査方法のひとつにHirschberg法(角膜反射法)がある。眼前33cmくらいから光を当て角膜前面からの光反射(第1 Purkinje像)を観察して眼位を知る方法で,光反射が瞳孔中心にみられるかどうか,左右対称な位置で反射が得られるか,両眼とも縮瞳しているかで判断する。フラッシュ光をたき,カメラを注視している人の角膜反射と瞳孔の写真を撮るとHirschberg法と類似の検査になるが,角膜反射と瞳孔を高速連続記録しコンピュータで解析する視線解析という技法はさらにその進化系といえるだろう。視線解析は特にマーケティング分析のために急速に発達したものであるが,Hirschberg法と原理は似ており,斜視研究に向いている。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.