Ⅱ.所見からみた診断の進め方
7 網膜硝子体 7)眼底の色素性病変
古田 実
1
1福島県立医科大学眼科学講座
pp.1293-1299
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000866
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眼底の色素性細胞は,網膜色素上皮(RPE)と脈絡膜メラノサイトである。色素性病変とはメラニン色素増加を伴った病変をいうが,網膜下出血や脈絡膜剥離さえもが黒く見える。すべての黒く見える病変は脈絡膜悪性黒色腫(メラノーマ)との鑑別疾患として重要である。本稿においては,すべてのレベルの眼科医を対象に眼底の黒く見えてしまう病変を全般的に紹介し,メラノーマを見逃さないポイントを概説する。
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