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今回で第3報となる本体験記は,慶應義塾大学医学部眼科学教室とIllinois大学医学部眼科学教室(University of Illinois in Chicago:UIC)の間で行われている短期交換留学プログラム(Keio-Illinois Exchange Program of Ophthalmology:KIEPO)での臨床実習に基づく。今年で12年目となる当プログラムは,慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授とIllinois大学医学部眼科学教室のDr. Dimitri Azarにより,世界トップクラスの若手眼科医の育成と国際交流を目的に始められた。後期研修2年目の眼科Residentが,2週間の臨床実習を通じて,日米の医療や教育制度の相違を実際に体験することで見聞を広め,今後の眼科医のキャリアに活かすことが期待される。我々慶應の研修プログラムは,“国際性”にも非常に力を入れており,2年目Residentを対象としたKIEPOもそのひとつである。したがって,1年目の研修医は英語の得手不得手にかかわらず,入局後の朝カンファレンスで定期的にCase Presentationを英語で行う訓練をしている。和気あいあい? と月曜日の英語カンファレンスの準備をするのは,Residentの週末の風物詩である。こうして数をこなすうちに,帰国子女ではないResidentも2年目には堂々とPresentationをいつの間にかこなせるようになるため,気がつくと国際学会にも抵抗なく挑戦できるのは大きな醍醐味である。本年度は,2017年9月と12月のそれぞれ2週間にわたり,慶應義塾大学医学部眼科学教室の後期研修医7名(清水翔太・鈴木なつめ・永本 崇・羽入田明子・林 俊介・守谷元宏・羅 秀玉)がUICで研修を行った(図1A~C)。
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