症例
肝細胞癌の自然退縮と考えられた2例
大山 潤
1
,
山下 航
,
川田 秀一
,
森 耕一
1茨城県厚生農業協同組合連合会総合病院土浦協同病院 放射線科
キーワード:
Alpha-Fetoproteins
,
肝硬変
,
肝細胞癌
,
腫瘍退行-自然
,
肝炎-C型-慢性
,
腹部CT
Keyword:
alpha-Fetoproteins
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Liver Cirrhosis
,
Neoplasm Regression, Spontaneous
,
Hepatitis C, Chronic
pp.469-473
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017202879
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症例1は79歳男で、慢性C型肝炎による肝硬変にて治療中であり、肝内に複数の腫瘤を認めたが、患者の希望で無治療経過観察されていた。経過中に腫瘤が増大、増加し、肝dynamic CTで肝両葉に複数の腫瘤(最大58×45mm)を認めた。症例2は78歳女で、慢性C型肝炎による肝硬変と肺非結核性抗酸菌症にて治療中であり、胸腹部CTで肝左葉外側区に37×35mm大の腫瘤を発見した。いずれも病理学的診断確定は得られていないが、臨床的に肝細胞癌の可能性が高く、自然経過のうちに腫瘤の縮小を認め、spontaneous regressionの定義を満たすと考えられた。
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