診療
前立腺癌に対するサイバーナイフ超寡分割定位照射のための直腸バルーンカテーテルの初期検討
村井 太郎
1
,
井上 光広
,
田口 純一
,
大川 浩平
,
廣田 佳史
,
稲田 耕作
,
岩渕 学緒
,
帯刀 光史
,
太田 誠志
,
芝本 雄太
1東京石心会新緑脳神経外科横浜サイバーナイフセンター
キーワード:
MRI
,
前立腺腫瘍
,
直腸
,
動作
,
バルーン拡張法
,
線量分割法
,
放射線外科
,
強度変調放射線治療
,
位置決めマーカー(画像)
,
四次元
Keyword:
Movement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Rectum
,
Prostatic Neoplasms
,
Radiosurgery
,
Dose Fractionation
,
Radiotherapy, Intensity-Modulated
,
Fiducial Markers
pp.311-316
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017145741
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男性健常者3名(20歳代、30歳代、60歳代)を対象とした。直腸バルーンカテーテル(ERB)は、注腸用直腸2連バルーンカテーテル36frおよび46frを用いた。46frのカテーテルにおいて検査直後に軽度の肛門の痛みを訴えた。出血や裂創などはいずれのカテーテルでも認めず、安全にカテーテルを挿入できた。全例において、検査後24時間後には疼痛などの症状は認めなかった。全被験者のデータ解析にて、前立腺の移動(IM)は頭尾方向、前後方向で有意に移動が低減された。ERBの効果については個人差を認めた。20歳代、30歳代の被験者では、全ての方向において有意差はなかったが、60歳代の被験者においては、頭尾方向、前後方向において、有意差がみられた。また、EBR使用中であっても、被験者の肛門括約筋が緊張すると前立腺は、腹背方向に11〜13mm、頭尾方向に9〜13mmの大きな動きを示した。左右方向の動きは1mm以下であった。EBRの使用の有無にかかわらず、安静時には5mmを超える移動は認めなかった。
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