診療
血液のCT値とヘモグロビン値・ヘマトクリット値 臨床例での比較検討
越智 誠
1
1長崎北病院 放射線科
キーワード:
ヘマトクリット
,
Hemoglobins
,
腎動脈
,
大動脈造影
,
腹腔動脈
,
腹部CT
Keyword:
Aortography
,
Celiac Artery
,
Hematocrit
,
Hemoglobins
,
Renal Artery
pp.307-309
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017145740
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腹部CTが撮像され、末梢血のHb値およびHct値の測定日とCT撮像日が1週間以内の134例(女性76名、男性58名、12〜94歳)を対象とした。腹腔動脈分岐部レベルの腹部大動脈内腔のCT値は29.4〜52.6HU、平均41.7HU、腎動脈分岐部レベルのCT値は28.9〜52.9HU、平均41.8HUであった。末梢血Hb値は5.6〜18.1g/dl、平均11.9g/dl、Hct値は19.7〜54.9%、平均35.6%であった。腹腔動脈分岐部レベルのCT値(CTc)とHb値およびHct値との関係は、CTc=1.68*Hb+21.7、CTc=0.633*Hct+19.2で、相関係数Rは、それぞれ0.918、0.924であった。腎動脈分岐部レベルのCT値(CTr)とHb値およびHct値との関係は、CTr=1.76*Hb+20.9、CTr=0.658*Hct+18.4で、相関係数Rは、それぞれ0.960、0.921であった。
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