特集 胸部の最新画像情報2017
診療
COPD・非COPD患者のCT画像における低濃度域の評価 LAA%、D、ホモロジー法の3手法の対比
西尾 瑞穂
1
,
中根 和昭
,
田中 豊
1先端医療振興財団先端医療センター PET診療部
キーワード:
肺疾患
,
肺胞
,
コンピュータシミュレーション
,
肺疾患-慢性閉塞性
,
数学的概念
,
画素値
,
胸部CT
Keyword:
Computer Simulation
,
Lung Diseases
,
Pulmonary Alveoli
,
Pulmonary Disease, Chronic Obstructive
,
Mathematical Concepts
pp.179-187
発行日 2017年1月10日
Published Date 2017/1/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017142933
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シミュレーションによって二値画像を生成し、その二値画像を用いてLAA%、D、ホモロジー法の特性について検討した。次に慢性閉塞性肺疾患(COPD)、非COPD患者計112例(男性84名、女性28名、67.8±10.9歳)のデータを用いて検討した。LAA%が同じであってもシミュレーションの間でDやホモロジー法の結果が異なっており、Dやホモロジー法を用いることで低濃度域のサイズの分布の違いを評価できた。FEV1/FVC、FEV1との相関はLAA%が最も強く、LAA%の次にRの相関が強かった。閾値の影響を評価すると、LAA%はDやホモロジー法より閾値に対する影響が少なかった。また、LAA%やホモロジー法の最適閾値は両者とも-950HUであったが、Dの最適閾値は-910HUとなった。DとLAA%との相関は-910HUのDで最も高かった。
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