特集 形成外科「番外」症例集
鼻翼部に生じた母斑様メラノーマの1例
吉田 裕美
1
,
是恒 祥子
,
棟方 哲
,
若杉 侑加
,
石井 愛
,
門脇 未来
1堺市立病院機構堺市立総合医療センター 形成外科
キーワード:
顔面腫瘍
,
黒色腫
,
リンパ行性転移
,
鑑別診断
,
鼻
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚腫瘍
,
母斑
,
免疫組織化学
,
リンパ節切除
,
センチネルリンパ節生検
,
センチネルリンパ節
Keyword:
Facial Neoplasms
,
Facial Dermatoses
,
Sentinel Lymph Node
,
Skin Neoplasms
,
Melanoma
,
Lymph Node Excision
,
Nevus
,
Lymphatic Metastasis
,
Immunohistochemistry
,
Nose
,
Diagnosis, Differential
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
pp.1099-1104
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021002344
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66歳女。右鼻翼部皮膚腫瘍の増大を主訴とした。幼少期から存在する色素性母斑が増大傾向を示し、右鼻翼部の茶褐色斑(径6mm)に対して全切除生検を行ったところ、肉眼的には積極的にメラノーマを疑うものではなかったが、病理組織学的所見、免疫染色所見より母斑様メラノーマと診断された。深部断端陽性で、FDG-PET/CT所見にて右上内深頸リンパ節の腫大と異常集積を認めたため、拡大切除と外鼻再建、センチネルリンパ節生検、右頸部リンパ節郭清(I~IV群)を行い、センチネルリンパ節は両側陽性、右頸部リンパ節は両側陰性であった。退院後は分子標的薬による治療を行い、術後6ヵ月時点で再発なく経過良好である。
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