特集 膠原病
薬疹を契機として確定診断されたSjoegren症候群の1例
藤川 一穂
1
,
後藤 麻希
,
松浦 大輔
,
落合 豊子
,
山崎 律子
1日本大学医学部附属病院 皮膚科
キーワード:
Histamine Antagonists
,
Sulfasalazine
,
Sjoegren症候群
,
経口投与
,
薬疹
,
大腸炎-コラーゲン蓄積性
,
SS-A抗体
,
SS-B抗体
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Eruptions
,
Histamine Antagonists
,
Sjogren's Syndrome
,
Sulfasalazine
,
Colitis, Collagenous
,
SS-A Antibodies
,
SS-B Antibodies
pp.223-226
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168068
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40歳女。近医にて大腸炎に対してサラゾスルファピリジンを処方されたが、内服7日後より上肢の皮疹が出現し、9日後には発熱とともに皮疹の拡大を認め、内服開始21日後に当科を受診した。臨床所見および臨床経過よりサラゾスルファピリジンによる薬疹と診断し、同薬剤を中止し、抗ヒスタミン薬の投与を行ったところ、皮疹は軽快した。皮疹軽快後8ヵ月の間に風邪薬(ジキニンC)、セファクロル、レボフロキサシン水和物、ミノサイクリン塩酸塩などの投与で播種性紅斑丘疹型薬疹を繰り返し、いずれも内服中止により皮疹は速やかに消退した。DLST検査ではサラゾスルファピリジンのみ陽性を示した。その後の諸検査で基礎疾患としてSjoegren症候群の存在が明らかとなった。
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