特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
V 呼吸器・循環器
62.浮腫と利尿薬
清水 美妃子
1
1東京女子医科大学 循環器小児科
キーワード:
Furosemide
,
Spironolactone
,
Trichlormethiazide
,
浮腫
,
脱水症
,
利尿剤
,
禁忌(治療)
,
Tolvaptan
Keyword:
Edema
,
Diuretics
,
Furosemide
,
Dehydration
,
Spironolactone
,
Trichlormethiazide
,
Tolvaptan
pp.1638-1639
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086334
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浮腫は,循環不全,電解質異常,膠質浸透圧の低下等が原因で起きる.心拍出量が減ると,交感神経系,レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系,アルギニンバソプレッシン系が亢進し,生体内に水とナトリウム(Na)を保持しようとする.それらを改善するために利尿薬を用いて水分を尿として体外に出す.利尿薬は腎臓のさまざまな場所に作用し,薬剤によって作用機序も血清・尿浸透圧に与える影響も異なる.それぞれの薬の特性を理解し,必要に応じて組み合わせることにより,副作用を最小限にし浮腫の改善に努めることが大切である.
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