特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
III アレルギー
42.食物アレルギーと抗ヒスタミン薬
中村 俊紀
1
,
今井 孝成
1昭和大学 医学部小児科学講座
キーワード:
アナフィラキシー
,
Histamine Antagonists
,
呼吸器徴候と症状
,
消化器徴候と症状
,
過敏症-食品性
,
蕁麻疹
,
禁忌(治療)
Keyword:
Anaphylaxis
,
Food Hypersensitivity
,
Histamine Antagonists
,
Signs and Symptoms, Digestive
,
Signs and Symptoms, Respiratory
,
Urticaria
pp.1598-1599
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086314
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抗ヒスタミン薬は花粉症,アレルギー性鼻炎,蕁麻疹をはじめとしたアレルギー治療では中心的な位置づけの薬剤である.一方で,食物アレルギーにおける抗ヒスタミン薬の適応は限定的といわざるを得ない.かつては,食物アレルギーの症状誘発予防目的やアナフィラキシー治療において,ほとんどといってよいほど抗ヒスタミン薬が使用されてきた.しかし,アナフィラキシー発症時の抗ヒスタミン薬の効果が皮膚・粘膜症状の緩和に限定されることやアドレナリン筋肉注射が普及していくなか,さらには抗ヒスタミン薬の副作用の問題もあり,現在はその投与機会は限られる.
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