特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
III アレルギー
35.アトピー性皮膚炎と保湿剤
佐伯 秀久
1
1日本医科大学 皮膚科
キーワード:
Heparin
,
Petrolatum
,
経皮投与
,
皮膚炎-アトピー性
,
スキンケア
,
禁忌(治療)
,
皮膚保湿剤
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Dermatitis, Atopic
,
Heparin
,
Skin Care
,
Petrolatum
pp.1584-1585
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086307
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アトピー性皮膚炎の治療の基本は,①原因・悪化因子の検索と対策,②皮膚機能異常の補正(スキンケア),③薬物療法の3点からなる.これらは同等に重要であって,症状の程度によって適切に組み合わせる必要がある.アトピー性皮膚炎患者の皮膚には,①水分保持能の低下,②痒み閾値の低下,③易感染性などの機能異常があり,バリア機能低下をきたしている.これらの皮膚機能異常を補正すること(スキンケア)は治療上きわめて重要であり,その中心は皮膚を清潔に保つことと保湿(保湿外用薬の使用)である.
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