特集 栄養療法のコツとピットフォール-実践力アップに活かす最新情報
(Part 2)静脈経腸栄養のコツとピットフォール 経腸栄養の下痢対策
佐々木 雅也
1
,
上田 涼葉
1滋賀医科大学 医学部看護学科基礎看護学講座(生化・栄養)
キーワード:
Bifidobacterium
,
経腸栄養
,
下痢
,
止瀉剤
,
食物繊維
,
プロバイオティクス
,
濃厚流動食
,
増粘剤
,
乳酸菌
Keyword:
Dietary Fiber
,
Diarrhea
,
Enteral Nutrition
,
Bifidobacterium
,
Antidiarrheals
,
Probiotics
pp.458-465
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2023035848
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<Key Point>・経腸栄養による下痢の要因は、経腸栄養剤の投与方法によるもの、経腸栄養剤の組成によるもの、患者の病態によるものなどさまざまである。原因を検索して対応策を検討するが、初期対応は、投与速度の見直しである。・グァーガム部分分解物(PHGG)は発酵性が高く、プレバイオティクス作用も有している。水溶性食物繊維の中でも、高い下痢改善効果が期待できる。・プロバイオティクスとプレバイオティクスの併用をシンバイオティクスといい、腸内環境の改善効果に優れている。これには、酪酸菌の活用も効果的である。
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