症例
肝芽腫を合併した18トリソミーの1例
飯渕 典子
1
,
鹿野 高明
,
岩本 圭祐
,
大島 由季代
,
津曲 俊太郎
,
縄手 満
,
吉岡 幹朗
,
高橋 豊
1KKR札幌医療センター 小児科
キーワード:
トリソミー
,
肝臓腫瘍
,
超音波診断
,
腹部X線診断
,
肝芽腫
,
ヒト第18染色体
,
致死的転帰
,
トリソミー18症候群
,
腹部CT
Keyword:
Chromosomes, Human, Pair 18
,
Liver Neoplasms
,
Radiography, Abdominal
,
Trisomy
,
Ultrasonography
,
Fatal Outcome
,
Hepatoblastoma
pp.1395-1398
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017031674
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8ヵ月女児。発熱、嘔吐、腹部膨満を主訴とした。在胎20週頃から子宮内発育遅延を認め、34週6日に緊急帝王切開で出生し、染色体検査で18トリソミーと診断したが、大きな合併症なく生後7ヵ月で退院していた。腹部全体に弾性硬の腫瘤を触知し、血液検査では白血球・血小板増多、小球性貧血、肝機能障害、電解質異常など広範囲の異常を認め、腫瘍マーカーAFPは著明な上昇を認めた。腹部造影CTでは肝両葉に多結節性腫瘤を認め、尾側には石灰化も認め、肝芽腫と診断した。対処療法の方針となり、第8病日に死亡した。
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