特集 小児の画像診断:画像診断医が知るべき厳選重要疾患
小児腫瘍
藤川 あつ子
1
,
野坂 俊介
1聖マリアンナ医科大学 放射線医学講座
キーワード:
Wilms腫瘍
,
X線診断
,
横紋筋肉腫
,
肝臓腫瘍
,
MRI
,
縦隔腫瘍
,
神経芽腫
,
超音波診断
,
X線CT
,
放射性核種イメージング
,
肝芽腫
,
Iobenguane
,
白血病-リンパ腫-前駆細胞リンパ芽球性
,
小児癌
Keyword:
Mediastinal Neoplasms
,
Liver Neoplasms
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Neuroblastoma
,
Wilms Tumor
,
Radionuclide Imaging
,
Rhabdomyosarcoma
,
Radiography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Ultrasonography
,
Hepatoblastoma
,
3-Iodobenzylguanidine
,
Precursor Cell Lymphoblastic Leukemia-Lymphoma
pp.220-236
発行日 2017年2月26日
Published Date 2017/2/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2017133146
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小児悪性腫瘍,いわゆる小児癌は15歳以下の小児に起こる悪性腫瘍で,血液腫瘍を除くと成人ではまれなものが多い。頻度的には白血病が最も多く,次いで各種脳腫瘍,悪性リンパ腫,神経芽腫,骨腫瘍,網膜芽細胞腫,腎芽腫,肝芽腫などが続く。その他のまれな組織型の軟部腫瘍が多様に見られる。2014年にわが国では従来の小児癌各種研究グループが統括され,小児癌全体を対象とする小児癌研究グループJCCG(NPO法人)が結成された。これに伴って,今後はより組織化された臨床研究が行われることが予測されるため,放射線科医は各種ガイドラインの要求に併せた画像診断を行う必要が高まっている。本稿では,頻度の高い固形腫瘍を中心に述べていく,骨腫瘍は他項に譲り,血液疾患は成人で見られるものと所見の重複があるため,小児特有の病態について最小限述べるのみとする。
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