診療
妊娠糖尿病(GDM)女性の分娩後の耐糖能評価
松本 佳余子
1
,
楠元 彰子
,
鈴木 京子
,
西村 真純
,
瀧川 恵子
,
大野 智子
,
鈴木 綾子
,
塩津 英美
1東京北医療センター 産婦人科
キーワード:
Insulin
,
産褥
,
糖負荷試験
,
オッズ比
,
妊娠糖尿病
Keyword:
Glucose Tolerance Test
,
Insulin
,
Odds Ratio
,
Diabetes, Gestational
,
Postpartum Period
pp.745-749
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016353387
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最近2年間に著者らが経験したGDM女性を対象に分娩後75g OGTTを施行し、耐糖能を再評価した。その結果、1)期間中のGDM女性78例うち、46例(59%)へ産後2~4ヵ月間に75g OGTTを施行したところ、12例(26%)に耐糖能異常が認められた。2)耐糖能異常の内訳は糖尿病型が2例、境界型が6例ほか、更に1時間値が180mg/dl以上で境界型に準じた取り扱いが必要とされる例が3例、そしてHbA1c 6.0%以上が1例であった。3)分娩後に75g OGTTが行われなかった脱落例は32例(41%)にみられた。この脱落例ではHbA1cのみでのフォーローとなってしまった例が7例、産褥1ヵ月検診後の75g OGTTの予約漏れが9例と、医療者側の要因による脱落例が半数を占めていた。
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