臨床報告
視神経周囲炎を併発した外眼筋炎の1例
森松 孝亘
1
,
三村 治
1汐咲会井野病院 眼科
キーワード:
Methylprednisolone
,
暗点
,
視野検査
,
パルス療法(薬物療法)
,
眼球運動測定
,
STIR法(MRI)
,
眼筋炎
,
視神経周囲炎
Keyword:
Methylprednisolone
,
Scotoma
,
Pulse Therapy, Drug
,
Eye Movement Measurements
,
Visual Field Tests
pp.587-591
発行日 2016年5月5日
Published Date 2016/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2016286244
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39歳男。受診の1ヵ月ほど前から右眼に違和感があり、徐々に霧視、複視、眼瞼腫脹、眼球運動時痛が出現し、受診した。視野検査で右眼の中心と傍中心に比較的暗点を3ヶ所認めた。MRI検査で右視神経の軽度腫大と視神経周囲の炎症を認め、右眼の外直筋を中心とした外眼筋の肥厚と炎症も認めた。これらの症状・所見から右外眼筋炎に伴う視神経周囲炎と診断し、ステロイドパルス療法を行った。結果、症状は改善し、1ヵ月後のMRIで視神経の炎症や外直筋の肥厚はほぼ消退していた。
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