特集 見逃さない 間違えない骨・軟部腫瘍と骨転移
骨転移に対する放射線治療アップデート
中村 直樹
1
1聖マリアンナ医科大学放射線治療学
キーワード:
骨転移(bone metastasis)
,
体幹部定位放射線治療(stereotactic body radiation therapy)
,
再照射(reirradiation)
Keyword:
骨転移(bone metastasis)
,
体幹部定位放射線治療(stereotactic body radiation therapy)
,
再照射(reirradiation)
pp.1273-1280
発行日 2024年12月19日
Published Date 2024/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001998
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骨転移に対する放射線治療の主目的は,症状の予防・改善,QOLの維持・向上である。有痛性骨転移に対し,8 Gy単回照射が有効である。照射後に疼痛が残存する場合には再照射も適応となる。脊髄圧迫に対する治療法選択は多診療科で協議して決定することが望ましい。無症状の骨転移などに対する予防的放射線治療の意義は不明である。オリゴ転移に対し体幹部定位放射線治療を行うことで,根治や生存期間の延長に寄与することが期待されている。
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